成人式で卒業式のような袴を着てもいい?メリット・デメリットをご紹介!

2022.07.11
成人式の振袖の準備

成人式女子は振袖スタイルが定番ですが、「みんなと同じ格好をしたくない」「振袖は動きにくくて苦手」といった理由から袴を着用する方もいます。袴姿で成人式に出席しても問題ないのでしょうか?そこで今回は、成人式で袴を着用しても問題ないのか、袴を着用するメリット・デメリットをご紹介します。

振袖と袴はどう違う?


単純に見た目だけを比べた場合、振袖も袴も同じ和装なので大きな違いはないように思えます。実際に振袖と袴はどんな違いがあるのでしょうか?役割や歴史からみていきましょう。

振袖は未婚女性の第一礼装

振袖は、未婚女性の一番上の装い、和装の第一礼装。洋服で言えば、フォーマルな装いです。
たとえば、ホテルやレストランなどの場所や、結婚式やパーティといった催しにはドレスコードがあります。ドレスコードは格式や時間帯によっても異なり、男性であれば昼間はモーニング、夜間はテールコート、女性であれば昼間はアフタヌーンドレス、夜間はイブニングドレスが最も格式の高い洋装のフォーマル(第一礼装)です。

洋装と同様に、和装もこのドレスコードは適用されます。成人式で多くの女性が着用する振袖は未婚女性の第一礼装です。そのため、成人式の他に結納や結婚式のお色直しにも着用できます。

もともと袴は、男性の装い

一方の袴はどうなのでしょうか?着物の上から着用する袴は、現代でいうズボン(パンツ)のような存在で、もともと男性の服装でした。女性が袴を着用するようになったのは明治時代から。初めて女学校が創設され、女性が学校に通えるようになりました。このころはまだ洋服は一般的ではなく、多くの人は着物を着て過ごしていました。ところが、イスに座って授業を受けていると、どうしても着物の裾が乱れてしまいます。そのため、政府が特例として女学生に限り、着物の上から着用できる袴の着用を認めたのです。このことから袴は男性用の服装でありながら女学生の制服扱いとなりました。今では大学の卒業式では女性が袴を着用して出席するのが一般的になっています。

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成人式に袴を着てもいい?

成人式の服装に決まりはないため、袴を成人式で着用しても問題ありません。でも、もともと男性の服装だった袴を、女性が成人式で着用することに抵抗のある方もいるかもしれません。

成人式は第一礼装が望ましい

成人式の服装に厳格な決まりはありませんが、多くの自治体では清潔感があり、マナー違反にならない服装で出席することが望ましいとされています。そのため、冠婚葬祭の“冠”にあたる成人式の式典は、未婚女性の第一礼装である振袖姿で出席する人が多いのです。

振袖の他にもスーツやドレスを着用して出席する人もいます。その場合はドレスコードを意識した、華やかなパーティフォーマルであることが多いです。

振袖に袴を合わせることもできる

袴は振袖に合わせることもできます。振袖は袖の長さによって大振袖・中振袖・小振袖の3つに分けられます。最も格式が高く、結婚式のお色直しで着用できるのが大振袖です。次が成人式で着用する中振袖になります。一般的に袴に合わせるのは小振袖ですが、色柄のバランスがよければ中振袖を合わせても華やかに仕上がります。

成人式に袴を着るメリット

では、成人式に袴を着用するとどんなメリットがあるのでしょうか?

自分らしさをアピールできる

成人式は一生に一度しかありません。そのため、自分らしさをアピールできる服装で出席したいと考えた場合、袴の着用は効果的です。袴に合わせて、足元をブーツにして、ヘアスタイルや髪飾りにもこだわれば、振袖姿のお友達と違った個性を表現できるでしょう。

着替えがスムーズ

袴は振袖とは比べ物にならないほど、着付けは早く、動きやすく、着替えもスムーズです。式典の後、洋服に着替えて二次会などに参加する場合は、振袖からの着替えに比べると、格段に速いです。

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成人式に袴を着るデメリット

次に、袴を着用するデメリットをみていきましょう。

振袖に比べると種類も少なく華やかさにかける

最近では袴の種類も増えて、無地やグラデーションだけでなく、レースが付いた可愛いデザインもありますが、総柄でない袴は、振袖に比べてかなり大人しめな印象に。振袖姿のお友達と撮った写真を見て、「なんで振袖にしなかったのだろう」と、後悔しないようにきちんと考えて。
また振袖に比べると、色・柄・サイズ展開も限りがあるので、成人式用に袴レンタルを予定している方は早めに試着しましょう。

親に反対される場合がある

娘の成長の一区切りとして成人式に振袖を着てほしいと思う親御さんは少なくありません。袴を着用すると言ったら反対される可能性も。強行して袴で出席できたとしても、その後ずっと「振袖姿を見たかった」といった、愚痴を聞かされてしまうかもしれませんね。家族関係に影響させないためにも事前にしっかり話し合っておきましょう。

会場で浮いてしまう可能性も

成人式は格式の高い式典ですが、自治体によっては遊園地やテーマパークで行われるようなところもあり、思い出に残るような工夫がされています。個性豊かな服装の出席者が多い自治体もあり、袴姿で出席しても目立たないような地域もあるでしょう。

袴姿のせいで、会場で浮いてしまう可能性もあります。周囲の女性が振袖姿ばかりだと、かなり目立ってしまいますし、疎外感を感じることもあるので、ある程度の覚悟が必要です。

成人式の袴姿についてまとめ

今回は成人式で袴を着用しても問題ないのか、袴を着用するメリット・デメリットをご紹介しました。人生で一度きりの成人式ですから、自分が納得した服装で出席したいものです。自分らしさをアピールするために袴姿で参加するのも選択肢の一つですが、振袖に比べると華やかさに欠けることは覚えておきましょう。また、ご両親から反対されてしまう可能性があります。せっかくの成人式なのに家族と揉めてしまうのはとても残念なこと。後々気まずくなってしまわないよう、しっかりと話し合って決めると後悔が残りません。

ジョイフル恵利では振袖だけでなく、袴もおしゃれなコーディネートでご提案しています。卒業式用の袴の場合、成人式で振袖をレンタルまたはご購入いただいた方は、お得な割引もご用意しています。成人式用に袴をレンタルしていただくことも可能なので、詳しくは近くのジョイフル恵利へお問合せください。

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