振袖の帯締めはどんな物がいい？成人式で使う種類や選び方も紹介します
帯締めは、着物の帯を固定して着崩れを防ぎ、コーディネートのポイントとなる重要な役割があります。成人式は一生に一度のイベントのため、振袖選びを楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、帯締めは種類も多く、何を選べばいいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、帯締めの役割、振袖で使う帯締めの種類、シチュエーション別の帯締めの選び方など、振袖の帯締めに関する疑問に答えていきます。これから成人式の振袖を選ぶ方は、ぜひ参考にしてくださいね。
成人式の振袖の帯締めはどんな物がいい？
- 成人式は、大人への仲間入りをお祝いする行事です。一生に一度の晴れ着として振袖選びを楽しみにしている方も多いですが、振袖には帯や帯締めなどの小物選びも重要です。
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帯締めの役割とは
帯締めとは、着物を着る際に帯の上から巻いて固定するひものことです。振袖・訪問着・留袖など礼装用着物の帯を固定するために、帯の中央に帯締めを締めて着崩れを防ぎます。帯締めは女性が着物を着る際に使用する小物で、男性用の着物では使用しません。
また、振袖用の帯締めは長さ約150cmが一般的ですが、アレンジ結びもできる約170〜190cmの長尺タイプもあります。浴衣に合わせる半幅帯や、へこ帯に帯締めは使用しません。
振袖コーディネートのポイントにもなる
帯締めは着崩れを防止する役割がありますが、現代ではコーディネートのポイントとしての役割も大きくなっています。素材・太さ・形・色・柄など種類が豊富で、選び方によって着物全体の雰囲気が変わるのが特徴です。
以前は、帯締め・帯揚げ・重ね衿の色を合わせるのが主流でしたが、現在では3点とも違う色にしたり2対1の配色にしたり楽しみ方もさまざまです。振袖に合わせる小物にもこだわって、自分らしいコーディネートを完成させましょう。
振袖に使われる帯締めの種類
振袖に使われる帯締めは、大きく分けて「組紐タイプ」と「丸ぐけタイプ」の2種類です。組紐タイプは、さらに「平組」と「丸組」の2種類に分けられます。
組紐タイプ
組紐タイプの帯締めは、複数の糸を組み合わせる日本の伝統的な手法で作られていて、帯締めの中で最もよく使用されるタイプです。糸を編み込むように組み合わせることで、模様が浮き出てきます。
組紐は、「縁を結ぶ」という意味合いから縁起物とされており、お祝い事の成人式にも適しています。なお、振袖で使われる組紐タイプの帯締めは「平組」と「丸組」の2種類です。
平組
平組は、名前の通り平らに組み込まれた帯締めです。最も格式の高い帯締めで、第一礼装からおしゃれ着まで幅広く活用できます。幅が広いほどフォーマル向きで、振袖用の場合は幅が約13mmもしくはそれ以上が一般的です。
平組の特徴は、細かく糸が組まれているため硬くて伸縮性がありません。平らな面で帯をしっかり固定するため、着物を着慣れていない方でも安心感があります。シンプルなデザインを活かしてモダンに仕上げたり、帯飾りを付けて個性を出したりするのもおすすめです。
丸組
丸組は、丸い形状に組まれた組紐で裏表のない点が特徴です。ビーズやパールなどのアイテムが装飾されている帯締めもあり、振袖姿をより華やかにします。
また、伸縮性があり結びやすいため、さまざまな変わり結びを楽しむことが可能です。花びらやハートなどの形に結ぶなどアレンジ方法もさまざまなため、希望の結び方がある方は着付け師さんに相談してみましょう。
丸ぐけタイプ
丸ぐけタイプの帯締めは、綿や布の芯を生地の中心に詰めて筒状に丸く縫い合わせたタイプです。組紐が主流になる前から使用されていた帯締めで、振袖以外にも花嫁衣装や七五三などでも使われています。
シンプルなデザインの丸ぐけタイプは、レトロ柄やアンティーク調の振袖によく合います。また、好きな布を使いハンドメイドもできるため、自分だけのオリジナルの帯締めが欲しい方にもおすすめです。
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シチュエーション別帯締めの選び方
帯締めは、着物を着るシチュエーションによって適した種類や色が異なります。TPOに合わせて、ふさわしい帯締めを選びましょう。
シチュエーション別一覧表
ここでは、振袖・留袖・訪問着を着る際に適した帯締めを紹介します。
| シチュエーション | 帯締めの種類 |
|---|---|
| 振袖 | ・平組 ・丸組 ・丸ぐけ |
| 留袖 | ・平組 ・丸組 |
| 訪問着 | ・平組 ・丸組 |
以下で、それぞれのシチュエーションについて詳しく紹介します。
振袖の場合
振袖を着る際の帯締めは丸組を選ぶ方が多いようですが、平組または丸ぐけタイプでも構いません。丸組は柔らかさを活かしたアレンジ結びが可能なため、華やかさがあります。平組の帯締めは格式が高く、友禅柄や総絞りなど高級感のある振袖におすすめです。丸ぐけは、レトロ調やアンティーク調など個性を出したい方に適しています。
振袖姿は帯締めに視線が集まりやすいとも言われているため、モダンテイストやポップテイストなど見せたい雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。
留袖の場合
留袖を着る際は、白の無地や金糸・銀糸を組んだ平組か丸組の帯締めを使用するのがマナーとされています。黒留袖は、結婚式や披露宴などのフォーマルな場で着ることが多いため、最も格式が高い平組を選びましょう。準礼装で色留袖を着る場合は、白以外の淡い色付の帯締めを使用することもあります。
訪問着の場合
訪問着の場合、平組か丸組のどちらかを使用しますが、着て行く場所によって帯締めを変えましょう。例えば、結婚式やパーティーなど華やかな場面では、金糸・銀糸を組んだ平組が適しています。子どもの入学式や卒業式など、自分が控えめな立場の場合は金糸・銀糸を使っていない帯締めもおすすめです。同窓会や観劇などで訪問着を着る場合は、カジュアルなデザインの平組・丸組も使用できます。
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